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420拠点を結ぶネットワークの品質とセキュリティ問題を営業とSEの連携による一歩踏み込んだ提案で解決

SBSホールディングス株式会社様

SBSホールディングス株式会社(以下、SBSホールディングス)は、国内外40社の連結子会社で総合物流事業を展開するSBSグループの持株会社である。3PL(物流の一括請負)事業を軸にM&Aを行い、国内大手企業の物流子会社を中心としたM&Aの実績は30社以上。過去10年で売上高は3倍と急拡大を続けている。このグループ各社が利用するイントラ網に、接続しづらくなる問題が生じ、既存サービスのリプレイス検討が開始された。その結果、選ばれたのがアルテリア・ネットワークスの「クローズドIPネットワーク」を含む総合的な提案だった。

VPN/クラウド 通信の品質に不満がある セキュリティに不安がある
導入サービス

マルチキャリアに対応し、インターネットを介さないセキュアな閉域VPNサービスです。

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会社名
SBSホールディングス株式会社
本社所在地
東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー25階
設立
昭和62年12月16日
従業員数
22,829名(2022年12月末現在、連結)
事業内容
持株会社としてグループ全体の経営戦略の策定・推進、グループ経営の監査、その他経営管理など
URL
https://www.sbs-group.co.jp/sbshlds/company/profile/

導入の背景

通信の速度低下や切断が発生し、420拠点の業務に支障をきたす事態に

SBSグループ各社は、SBSホールディングスが用意したイントラ網経由でデータセンターのERPや倉庫管理システム、AWS、インターネットなどに接続している。2017年、このイントラ網で頻繁に輻輳が発生し、“つながりにくい”というクレームが多数寄せられるようになっていた。その解決を任されたのが、グループITインフラ統括部(当時は情報システム部)の宮崎 氏だ。

「会計システムであれば、月末などの一時的な利用なので各社の担当も我慢してくれます。しかし、ネットワークの切断で倉庫管理システムが使えなければ、物流業務の中断につながる非常事態です。導入から10年を経ており、ネットワーク全体のリプレイス検討を開始しました。」(宮崎 氏)。

SBSホールディングス株式会社

グループITインフラ統括部

ITインフラ戦略課長

宮崎 健 氏

インシデント発生でセキュリティ強化がネットワーク更改の最優先事項に

拠点間VPNの選定は、1年程で決定する予定だったと宮崎 氏。しかし、検討を開始した2017年の6月、SBSホールディングスでランサムウェアによるセキュリティインシデントが発生し、事態は一変した。

「経営陣から、“1日でも早く、ネットワークセキュリティを強化せよ”という要請が入り、納期は大幅に早まりました。また、再発防止策の一つとしてインターネットゲートウェイにはSSL復号化機能を有しアクセスコントロールやログの収集・分析に優れた、当時次世代ファイヤーウォールと呼ばれていたものが必須だと考えた為、技術的なハードルがかなり上がりました。」(宮崎 氏)。

導入の経緯

独自ポリシーの設定が可能なゲートウェイ導入がリプレイスの要件に

拠点間VPN選定のコンペは、既存ネットワークの提供会社、3大キャリア、アルテリア・ネットワークスの合計5社で行われた。大きな要件の1つは、ネットワークの抜本的な見直し。もう1つは、指定のゲートウェイでインターネットアクセスを見える化し、セキュリティを強化することだ。特にゲートウェイの導入は急がれ、リプレイスの検討を始めた2017年中に完了させる必要があった。

「コンペに参加した各社に、ゲートウェイのポリシーを、私たちで柔軟に設定したいと強く伝えたのですが、4社の提案は設定に制限事項が多い内容でした。唯一、私たちの要望に応えたのがアルテリア・ネットワークスです。データセンターに独自のゲートウェイ設備を作り、ポリシーを自由に設定できる一歩踏み込んだ提案で、採用を決定しました。」(宮崎 氏)。
そして、目標の納期の2017年末までに新しいゲートウェイ導入は完了し、セキュリティは大幅に強化された。

拠点ごとに最適な回線を構築し、スムーズな切り替えを実現

新しいイントラ網への本格的な切り替えは、2018年初めから開始された。宮崎 氏と同じグループITインフラ統括部の江守 氏は当時を振り返り、「グループ各社は、まず数拠点で新しいVPNを試し、“新しいVPNは早い。問題ない”と評価してもらった上で、他拠点への切り替えを順次進めていきました。」と語った。

また、アルテリア・ネットワークスは、支社・支店、物流倉庫などの拠点ごとに最適なネットワーク構成がとれるよう回線やルーターなどの機器の組み合わせを整理した案を提示し、拠点への迅速な展開もサポートした。 「拠点のネットワークにかかる費用は、支店長や倉庫の管理者が管理を任されています。“切れない回線が必要だが、コストは抑えたい”という管理者が、回線のコストと品質を比較しながら選べ、非常に助かりました。」(江守 氏)。

SBSホールディングス株式会社

グループITインフラ統括部

ITインフラ戦略課 プロフェッショナル

江守 英昭 氏

導入の効果

グループ各社から回線への不満の声が挙がらないことが最上級の評価

アルテリア・ネットワークス提供の閉域VPNは、2023年11月時点で11のグループ会社・420拠点が利用している。

「社内ネットワークは普通に動いて当たり前です。今回のアルテリアサービス導入後、グループ各社から苦情やクレームは挙がってきていません。この事実が最上級の評価だと思っています。」(宮崎 氏)。

「導入の効果とは別の話ですが、アルテリア・ネットワークスは提案段階から営業とSEの方が参加されました。他社もプリセールスエンジニアが付いたのですが、実際の構築は別のSEが担当するため、踏み込んだ提案をいただけませんでした。その点、アルテリア・ネットワークスは提案に関わった営業とSEの方が実際の構築も担当され、回線の切り替えはスムーズに進行。運用開始後のちょっとした不具合にも、迅速に対応いただいています。」(江守 氏)。

今後の展開

今後、必要となる独自要件のネットワーク・テンプレート作りに協力して欲しい

SBSホールディングスのM&Aは、グループ入りする企業を仲間として迎え、輸送業の知見を活かしてグループ会社の業績や規模を拡大している。しかし、グループ化した大手メーカーの物流子会社の中には、旧親会社が30%前後の株式を保有し、物流は引き続きグループ化した子会社が担当するケースも少なくない。この場合、SBSホールディングスが構築したネットワークが適用できないことがあるという。

「グループ会社になっても、顧客として残る旧親会社の基幹システムに物流関連のデータを登録して欲しいという話が出ることがあります。別のネットワークやEDI、Webなどで旧親会社とつなぐ方法もありますが、それだとセキュリティポリシーの問題が発生します。旧親会社がITメーカーだとポリシーは非常にハイレベルで、当社ではとても対応できません。」(宮崎 氏)。

こうした事態に対応するため、ネットワーク構成のテンプレートのようなものを用意し、その会社向けに独自のアレンジを加え、ネットワークを作る構想があるという。

「その実現にはネットワーク専門のベンダーの協力が必要で、私はアルテリア・ネットワークスの実績や技術力に期待しています」(宮崎 氏)。

担当営業コメント

セキュリティの強化及び見える化を含めたネットワークの見直しが実現でき、お客様が安心してご利用頂ける環境がご提供できていること、非常に嬉しく思っております。
弊社はお客様の課題解決に向けて、提案から構築までSEと営業が連携し進めております。
ネットワーク環境は作って終わりではなく、変化に対応することも重要なため、拠点増加やトラフィック増加への対応、年々変化するセキュリティ攻撃への対策等、お客様とご相談しながら最適案を見つけていきたいと思います。
今後も皆様が安心して業務を行って頂ける環境作りに貢献できれば幸いです。

第一営業本部 第二営業部 営業第一チーム
横山 恵