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東西のデータセンター間を自社回線で敷設。
高度な条件に「できない」と答えず、要望に応える打開策の提案で問題を解決

GMOインターネットグループ株式会社様

「すべての人にインターネット」をコーポレートキャッチに掲げ、インターネットインフラ事業やインターネット広告などの事業を展開するGMOインターネットグループ株式会社(以下、GMOインターネットグループ)では、既存のデータセンターがラック増設のキャパシティ不足になり、災害対策の強化などを考慮して移設することにした。その移設先の西日本と東日本のデータセンターを結ぶ回線に採用されたのが、アルテリア・ネットワークスの専用線サービス「ダイナイーサ」(帯域保証 10Gbps)だ。 移設が完了した現在、西日本データセンターはGMOインターネットグループのインターネット事業を支える重要なインフラとして稼働している。

専用線/データセンター 情報通信業 通信の品質に不満がある
導入サービス

2拠点間を結ぶ完全帯域保証型イーサネットインタフェースの専用線サービスです。

通信事業者向けに提供する広帯域・高品質なトランジット接続サービスです。

会社名
GMOインターネットグループ株式会社
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町26番1号 セルリアンタワー(グループ本社)
設立
1991年5月24日
従業員数
7,438名(2023年12月末日時点 連結グループパートナー合計数)
事業内容
インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業
URL
https://www.gmo.jp/

導入の背景

データセンターの移設に伴い西日本・東日本を結ぶ新たな専用線が必要に

2021年5月、GMOインターネットグループは、長年使用していた西日本データセンター「旧西日本DC」の移設を決定した。移設先は災害リスクを分散することができる地域で、設備・ラックキャパシティ・供給電力・コストパフォーマンスなどをポイントに、データセンター候補の選定が行われ、西日本エリアの「新西日本DC」が選ばれた。

並行して検討された新西日本DCと東日本データセンター「東日本DC①」を結ぶ専用線について、GMOインターネットグループのネットワークソリューションチームの廣瀬 氏はこう話す。
「移設先の新西日本DCは、移設元の旧西日本DCに比べると東日本DC①からさらに遠距離にあります。この長距離間で広帯域・低遅延の接続を維持するために、自社で専用線を敷設できる通信事業者に絞って選定を行いました。大手キャリアも検討しましたが、長距離・自社回線・コストなどの面で条件にかなわず、最終候補に挙げませんでした」(廣瀬 氏)。

 

GMOインターネットグループ株式会社

システム統括本部 インフラ・運用本部

インフラ技術部 ネットワークソリューションチーム

廣瀬 祥多 氏

導入の経緯

西日本・東日本間の専用線を1社だけで敷設できる通信事業者に依頼

専用線サービスの選定は、「回線の品質」「専用線を自社で敷設できる」「冗長用の専用線を異経路で引ける」という条件を満たす2社の通信事業者で行われ、アルテリア・ネットワークスに決定した。
「2012年ころから、弊社の別部署がアルテリア・ネットワークスの回線を利用していました。また、他の通信事業者から導入した回線に原因不明の障害が発生しているのに対し、アルテリア・ネットワークスの回線は低遅延で障害がほとんど発生していないことも、今回選んだ理由の1つでした」(廣瀬 氏)。

データセンター移設では、新西日本DCと東日本DC①を結ぶ専用線と、旧西日本DCのデータや通信システムを新西日本DCに移行する回線の敷設が行われた。データセンター間の専用線はメインとバックアップの2回線。バックアップ回線は冗長化のために、メインとは異なる経路で組むことになった。

 

ネットワーク構成図

納期直前に作業の遅延が判明するも、関係者を素早く巻き込み無事に納品

移設作業が進む中、旧西日本DCを担当していた回線事業者の作業に遅れが生じ、専用線開通が希望納期の2022年2月1日に間に合いそうにないことが、直前の1月に判明した。GMOインターネットグループのネットワークソリューションチーム マネージャーの村上 氏は当時をこう振り返る。
「新西日本DCのサービス提供開始の時期を考慮すれば、専用線の開通に遅れは許されません。2月1日の開通は“マスト”と改めて伝え、アルテリア・ネットワークスに再検討をお願いしました。担当営業の方は、技術の方々と協議や調整を行い、関係者を巻き込んで打開策を素早く提示してくれました。そのおかげで、専用線は無事に納期までに開通できました」(村上 氏)。

GMOインターネットグループ株式会社

システム統括本部 インフラ・運用本部

インフラ技術部 ネットワークソリューションチーム

マネージャー

村上 大吾 氏

導入の効果

事前にDDoS対策も実施、サービス開始後も障害発生などのトラブルなし

新西日本DC・東日本DC①間の専用線の開通後、旧西日本DCから新西日本DCへのデータや通信システムの移行といった移設作業は順調に進行し、2023年初め、新西日本DCは予定通りにサービス提供を開始した。
「新西日本DCでのサービス開始以降、障害発生などのトラブルは起きていない印象です。他社のサービスでは、回線が頻繁に落ちることがありましたが、アルテリア・ネットワークスの回線では起きていませんね」(廣瀬 氏)。

また、廣瀬 氏は、専用線導入の直接的な効果ではないものの、アルテリア・ネットワークスの技術面のサポートがデータセンターの安定した運用を支えていると話す。
「DDoS対策として、大量な海外からのアクセスを東日本DC①へ流したいという要望にも、アルテリア・ネットワークスは対応してくれました。開設間もない新西日本DCではDDoS対策が急がれており、そのための仕組みづくりや適用の相談に乗っていただき、とても助かりました」(廣瀬 氏)。

今後の展開

スピード感のある対応でGMOインターネットグループのビジネスを支えて欲しい

「弊社では、移設した新西日本DCから提供するサービスを増やしていく予定で、そのトラフィックの増加に対応した回線の増強を検討しています。事業拡張を進める中で、ネットワークの品質・技術力・提案内容が信頼できるアルテリア・ネットワークスに、さまざまな支援をお願いすることも多くなると思っています」(廣瀬 氏)。
アルテリア・ネットワークスでも、新西日本DC・東日本DC①間の専用線を100Gbpsに増速する提案を進めている。

「GMOインターネットグループの経営やビジネスは、スピードを重視しています。しかし、その速さに付いて来られるお取引先様はそれほど多くありません。その点、アルテリア・ネットワークスには、要求に迅速に応えてくれる魅力があります。また、高度な条件に『できない』と答えず、社内の技術者を巻き込み、協議し、『こうすれば、ご要望に応えられます』という打開策を提示いただける点も、とても助かります。今後も、GMOインターネットグループのビジネスに伴走し、支援する存在であっていただきたいですね」(村上 氏)。

担当営業コメント

お客様の重要拠点となるデータセンター間接続につきまして最善のご提案をさせていただきました。
弊社専用線の品質・技術力・提案内容を評価いただきご採用までに至りましたが、実運用に入ってからも低遅延で障害もなく快適にご利用いただけており大変嬉しく思っております。
お客様の展開するビジネスは非常にスピード感があり、ネットワークの仕様や構築の提案もスピード感が求められます。
引き続きお客様のご要求に迅速に応えられるよう、通信サービスの品質向上と強化に向けて、営業・技術共々努力して参ります。

第二営業本部 ISP営業部 営業第一チーム
阿久津 友寛