東急グループの一員として、東京・横浜・名古屋・大阪に20施設263室の貸し会議室「ミーティングスペースAP」を展開する株式会社TCフォーラム(以下、TCフォーラム)。会議やセミナーなどの開催に必要な備品だけではなく、オンラインでの会議・セミナー・ライブ配信を開催するための高品質なネットワーク環境を備えている。この回線に利用されているのが、アルテリア・ネットワークスのインターネット接続サービス「UCOM光 ファストギガビットアクセス」だ。施設専有の回線により、会議室を利用されるお客様に安定した通信品質を提供。また、各会議室に最適なWi-Fi環境も構築している。
- 導入サービス
-
1社専有型による上下最大10Gbpsの高速・大容量インターネット接続サービスです。

- 会社名
- 株式会社TCフォーラム
- 本社所在地
- 東京都新宿区西新宿7-2-4 新宿喜楓ビル4F
- 設立
- 1961年7月
- 従業員数
- 162名(2024年4月1日現在)
- 事業内容
- 貸し会議室とホールの経営・運営
貸し会議室とホールへの飲食の提供
導入の背景
サービス向上の一環として、お客様向けインターネットサービスを導入
1961年、結婚式場や総合展示ホール、レストランなどを手がける「大阪会館」として発足したTCフォーラム。この起源もあり、TCフォーラムは常に顧客満足度を重視し、会議室を利用されるお客様の目的に合わせたサービスの提供に努めている。その1つが、会議室を利用すると高速インターネットが利用できるサービスだ。他社の貸し会議室では有償オプションで提供するレベルのサービスを、TCフォーラムでは無償 で提供している。
2005年、最初の貸し会議室のインターネット回線にアルテリア・ネットワークスの上下100Mbpsを導入。以後、2015年に上り500Mbps/下り1Gbps、2024年に上下2.5Gbpsへと増速し、Wi-Fiアクセスポイントも2.5Gbps対応に変更。現在、すべての貸し会議室「ミーティングスペースAP」のメイン回線にアルテリア・ネットワークスの「ファストギガビットアクセス」が利用されている。
導入の経緯
コロナ禍を契機にオンラインを活用した各種イベント開催を強化
貸し会議室事業の開始後、TCフォーラムは東京・横浜・名古屋・大阪へ展開し、ミーティングスペースAPの施設を増やしてきた。しかし、2020年のコロナ禍で貸し会議室の利用が大幅に減少した。TCフォーラムはこの状況を好転させるため、プロジェクトチームを編成し、オンライン活用の強化を進めた。初期プロジェクトメンバーの1人で、現在はハイブリッド会議やセミナーなどのオンライン配信のディレクションやオペレーター業務を担当する中津山 裕香理 氏は当時の状況をこう話す。
「プロジェクトチームでは、オンラインの技術を活用して、コロナ禍以前のように多くの人が集まりやすいスペースづくりを進めました。具体的には、ミーティングスペースAPと他会場をオンラインでつないで開催するハイブリッド会議、ミーティングスペースAPで開催されるセミナーを参加者がオフィスや自宅で視聴するといったオンラインのイベントです」(中津山 氏)。

株式会社TCフォーラム
コミュニケーションデザイン部
スペースデザイン室 テクノロジーチーム
中津山 裕香理 氏
このオンラインのサービス強化を進めるため、TCフォーラムでは、ネットワークインフラへの大型投資を敢行し、外部に委託していたネットワークインフラ管理業務の内製化を進めた。同時に回線の契約もアルテリア・ネットワークスと直取引に変更した。ネットワークの増設やトラブルなどへの対応を、より迅速にすることが主な目的だ。

導入の効果
どのような利用条件にも対応できるインターネット環境を標準で提供
“人”と“スペース(会議室)”をインターネットでつないだことで、ミーティングスペースAPの付加価値は高まり、多くのお客様に利用されるようになった。その用途は、会議、研修や面接、セミナー、株主総会、そしてライブ配信に加え、eスポーツイベントの会場、さらにはビジネスシーン以外のお子様連れでも参加できるイベントなど多分野に広がっている。
インターネット回線について、APイノゲート大阪のマネージャーの橋本 美奈子 氏にお聞きした。
「通信環境が良い時は、契約帯域に対してその帯域近くの速度が測定できることもあります。どのような会議用途にも、回線の追加などを行わず、既存の回線とネットワーク機器で対応できているのも、アルテリア・ネットワークスの安定した回線のおかげだと感じます」(橋本 氏)。

株式会社TCフォーラム
コミュニケーションデザイン部
大阪グループ APイノゲート大阪 マネージャー
橋本 美奈子 氏
インターネット回線への高い信頼があるからこそ、自信をもってサービスが提供できる
アルテリア・ネットワークスの「ファストギガビットアクセス」を使ったメインのインターネット回線は各施設だけの専有回線なので他のユーザーの影響を受けづらい。それに加えて他社の高速回線をサブ回線としてネットワークを冗長化。こうした強固なネットワーク構成も、ミーティングスペースAPで開催される高品質で安定したオンライン会議やライブ配信を支えている。
「過去、ミーティングスペースAPでは回線が原因で通信が切れるといったトラブルはほとんど起きていません。K-POPアーティストのオンライン・ファンミーティングを開催した際も、この実績があったので、自信をもって運営を続けられました。もちろん、何もトラブルは起きませんでした」(橋本 氏)。
「他の貸し会議室で回線トラブルを経験されたお客様に、『こちらの会議室は、オンライン会議中に映像や音声が切れたりしませんか?』と聞かれることがあります。その時、ミーティングスペースAPの実績をお伝えし、お客様に安心いただけることが、サービスを提供する側として誇らしいです」(中津山 氏)。
今後の展開
貸し会議室ニーズの変化に応じた回線増速を、コストを抑えて実現したい
ミーティングスペースAPは、業界やお客様から“最高水準のネットワーク環境を備える貸し会議室”として高い評価を得ている。この信頼にこたえ続けるため、今後、イベントの大規模化や、より高画質な動画の利用、プロジェクターのWi-Fi接続など、さらに高速で大容量の通信に対応した回線の増速が、必要になってくると予想している。

こうした見通しを受け、アルテリア・ネットワークスは「ファストギガビットアクセス」の段階的な増速を推奨している。1社専有型である「ファストギガビットアクセス」は、2.5Gbps・5Gbps・10Gbpsと豊富な帯域のラインナップに加え、2.5Gbpsから5Gbps、5Gbpsから10Gbpsへの増速時には回線の引き直しやネットワーク機器の交換といった工事は不要で、安定性と拡張性が優れている。そのため、今後も貸し会議室の利用ニーズの変化に応じて、過剰な投資とならない適切な帯域を迅速に確保できる。
アルテリア・ネットワークスは、高品質で柔軟性の高いインターネット接続サービスで、貸し会議室の必須インフラとなったインターネット環境の維持と拡張を支えていく。
上記は、2025年1月時点の内容です。
担当営業コメント
この度は、全ての貸し会議室「ミーティングスペースAP」へ2.5Gbps高速インターネット回線をご導入いただきました。高品質なインターネット回線を求められる貸会議室のビジネスにおいて、メイン回線として弊社サービスを採用いただいたことを嬉しく思います。今後ますます増える通信トラフィックを最適に処理できるよう、お客様のニーズに寄り添ったサポートをしてまいります。
法人事業本部 第二営業本部 西日本営業部 関西営業第一チーム
土田 拓海