アルテリア・ネットワークス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:株本幸二)と株式会社つなぐネットコミュニケーションズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大橋 一登、以下:つなぐネット)のアルテリアグループは、コロナ禍でテレワーク利用等が爆発的に普及し、マンションなどの自宅からのインターネット利用機会が増えていることを背景に、利用者毎の需要に応じたインターネット接続環境の提供を可能にする通信サービスとして「Connectix(コネクティクス)」を、つなぐネットが提供する国内No.1シェア※1の全戸一括型マンションISPサービス※2のオプションサービスとして提供を開始します。
「Connectix(コネクティクス)」はソフトウェア(SD-WAN※3)技術を活用して、仮想ネットワーク上でマンション内の住戸毎に通信品質をコントロールするアルテリアグループが開発した特許出願中の画期的な通信サービスです。つなぐネットのConnectix対応の全戸一括型マンションISPサービスの利用者は、オンラインから申し込むことで、即時に申込者のインターネット通信が優先的に取り扱われることになります。Connectixサービスの利用者はマンション内の他の利用者のトラヒックに影響されることが少なくなり、常に快適な通信環境での利用が可能となります。
【Connectixについて】
■背景と概要
インターネット接続サービスは利用者がインターネット設備を共有して利用するサービスのため、利用者数や通信量が増加することで混雑が発生し、通信速度の低下などの現象が起きます。
つなぐネットが提供する全戸一括型マンションISPサービスは、マンション全戸にインターネット環境を提供するサービスであり、アルテリアグループが保有する通信インフラを活用するため、他社との比較においても高い通信品質が確保されることが評価され、供給戸数では国内シェア1位と多くの方々にご利用頂いております。一方で、コロナ禍の影響もありテレワーク利用の増加や、動画視聴サービスの普及などで、国内の固定系ブロードバンドサービス契約者における総ダウンロードトラヒックは、2020年11月時点の前年同期比で56.7%、総アップロードトラヒックは51.1%と大幅に増加※4しており、高い通信品質が評価されているつなぐネットがサービスを提供しているマンションにおいてさえ、一部で通信環境の混雑が発生する事態が起きています。全戸一括型マンションISPサービスの場合、混雑状況を緩和、改善するにはマンション管理組合様の了解のもと、提供中のマンションISP事業者と交渉して回線帯域を増速するか、他利用者との共同利用を回避するために、利用者が個別に専用のインターネット回線を敷設するなどの対策が必要でした。ただ、個別に専用のインターネット回線を敷設する場合には、利用するまでに工事などで相応の期間を要することや、初期費用として工事費(集合住宅の場合15,000円~40,000円※5)や、月額費用も追加で必要になることから、利用者が自分で通信環境を改善・最適化するのが簡単ではない状況でした。
今回、アルテリアグループが提供するConnectixは、特許出願中の次世代インターネット通信技術を利用し、つなぐネットが提供する全戸一括型マンションISPサービスのオプションサービスとして、今後拡大させていく同グループDX事業の最初のサービスとして提供を開始するものです。
テレワーク環境やオンライン授業、又は4Kなどの高解像度の動画視聴などで、より重要で高速な通信環境を必要とする利用者には、有料のオプションサービスとして利用者毎に仮想ネットワーク上に専用ルートを用意し、独自に物理的な専用回線を敷設するのと比べてはるかに安価なコスト、かつ工事不要のオンライン申込を通じて、即時にこの優先制御サービスの利用を可能とします。
Connectixは通信需要の多様化に対応し、インターネットが社会インフラとして利用されているなか、利用者にとって通信のフリースタイルを実現する画期的なサービスとなります。
解説イメージ)
■メリット
- Connectixは、つなぐネットが提供する全戸一括型マンションISPサービスに順次対応していく予定です。新規に全戸一括型マンションISPサービス提供を開始する物件だけではなく、現在つなぐネットを利用されているマンションでも、順次利用が可能になるようにしていく予定です。
- マンション居住者様にとっては、テレワークやオンライン学習などで高い通信品質が必要となった際、オンラインから申し込むだけで優先通信サービスが利用できるため、個別に専用のインターネット回線を引くよりも、時間とコストを大幅に削減することが可能となります。
- Connectixを導入いただいた管理組合・管理会社様にとっては、ヘビーユーザーの方にも簡便かつ快適に、夫々のニーズに応じたインターネットサービスをご利用いただけることで、インターネットの速度への不満が解決されることになり、通信環境の混雑の対応に伴う管理・対応工数などの大幅削減が見込まれることになります。
【Connectix(SD-WAN)の仕組み】
【サービス提供時期・Connectix利用までの流れ】
- 本サービスの提供開始は、2021年8月初旬を予定しています。
- サービス開始以降、当社が新規に提供するConnectix対応タイプの全戸一括型マンションISPサービスでもれなく利用可能となります。
- 既に提供済みの物件に関しては、共用部分に専用機器の設置が必要となりますので、定期検査などの機会を利用し、管理組合・管理会社様のご承認をいただきながら、導入棟を順次拡大していきます。
- 優先制御のオプションサービスの価格等に関しては、決定次第、順次利用者様に通知を行っていきます。
【初年度の導入目標戸数】
つなぐネットでは、現在 80万戸のお客様に全戸一括型マンションISPサービスを利用して頂いておりますが、今年度中には15万戸のお客様にConnectixサービス提供を可能としていく予定です。
【今後の展望】
アルテリアグループでは、ソフトウェアを活用し、利用者の方に直接提供できる(D2C)各種サービスを、今回のConnectixを第一弾として展開していくことを計画しています。この事業立ち上げ、拡大を目的として2021年4月より専門組織であるDX事業本部を新設しました。
DX事業本部では、オンラインのサービスプラットフォーム上でマンション居住者様にConnectixをきっかけに様々なサービスを直接ご提供することにより、よりよい生活への変革を実現していく所存です。また、マンション居住者様だけでなく、一戸建ての居住者様や、SOHOをはじめとする法人のお客様など、幅広いセグメントへもアプローチできるようなサービスプラットフォームへ事業を拡大することで、DXによる社会の変革に貢献してまいります。
1 株式会社MM総研「全戸一括型マンションISPシェア調査(2020年3月末)」
2 マンション全戸へインターネットを一括導入することで、高速・高品質な光回線を高いコストパフォーマンスでご提供するサービスです。つなぐネットはマンション全戸一括型インターネット接続サービスで国内シェアNo.1の導入実績をもち、分譲マンションや賃貸の大型物件にも多くの実績があります。
建物までのアクセス回線に最大10Gbpsの専有型光回線を使用するインターネット接続サービスや、マンション宅内まで光ファイバーを引き込む「光配線方式」、コストパフォーマンスに優れた「LAN配線方式」、既存のメタル線(電話用屋内配線)を利用した次世代型高速通信規格「G.fast方式」など多様なサービス・通信方式を取り揃え、マンションインターネットライフをサポートします。
3 ソフトウェアによって仮想的なネットワークを作る技術・コンセプトを指します。
4 「我が国のインターネットにおけるトラヒックの集計結果(2020年11月分)」
総務省 https://www.soumu.go.jp/main_content/000731585.pdf
P.2「2.我が国の固定系ブロードバンド契約者の総トラヒック」より抜粋
5 「参考資料(固定通信に関する事項)」
総務省 https://www.soumu.go.jp/main_content/000700885.pdf
P.3「FTTHアクセスサービスに係る工事費等」より抜粋
会社名 | アルテリア・ネットワークス株式会社 |
代表者 | 代表取締役社長CEO 株本 幸二 |
所在地 | 東京都港区新橋六丁目9番8号 住友不動産新橋ビル |
創業 | 1997年11月4日 |
資本金 | 515,000万円 |
会社名 | 株式会社つなぐネットコミュニケーションズ |
代表者 | 代表取締役社長 大橋 一登 |
所在地 | 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル |
創業 | 2001年1月24日 |
資本金 | 150,000万円 |
アルテリア・ネットワークス株式会社 経営企画部 広報課 |
pr@arteria-net.com ※@は半角に置き換えて下さい |
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